2020年10月04日

形典講習 ○○矩形の作り方のpdfファイルを更新いたしました.

形典講習 ○○矩形の作り方 pdf
 http://www.arsnote.com/k10ken/K10sem_Rectangle_Exercise_pp2-1.pdf
作図の、解りにくい部分などを一部修正いたしました.
1.矩形の縦横の比率と、
2.同じ比率の矩形同士の大きさの比率が
あります.
1、2共に同じ比率に統一するか、
1と2を異なる比率にするかで、作品の雰囲気が変わってきます.
この関係をはっきり認識しながら、タイルの構成をすると、
色々気づくことがあるかもしれません.
計算よりも、感じることを主体に
プロポーションの差異や調和を知ることが大切ですね.
矩形だけで、構成は複雑多岐.これを場として
フォルムをあてがうと考えると…

IMG_4260_1LLpstelM[1].jpg

まあのんびり行きましょう. isi
posted by K10 at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 更新情報

2020年10月03日

形典会員 参考資料をアップロードしました.

形典会員 参考資料 に
3.形典講習:○○矩形の作り方1 .pdf 1,600KB
をアップロードしました.
「やわらかい図学」と言いながら、これは硬派の手法です.
基準の比率が定まらないと、仕掛けたはずが大混乱.
多様を認識するには、かたい「図学」の基準も必要です.
フリーハンドで描けば、実はもっと難しい表情のレベルに…..
 まあ慌てず、一歩一歩進みましましょう.
描けば、すぐには消えません.何度でも確認できます. isi
posted by K10 at 08:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 更新情報

2020年09月27日

FRACTAL SCALE & GRIDのページからのリンク

http://www.arsnote.com/arno/arnoGall/works202002.html
上記ページ下方から、
「形典講習フラクタルスケール1」へのリンクができました.

 PDFで「フラクタルスケールを使ったタイリング構成演習と実習」
のスライド資料を見ることができます.
posted by K10 at 05:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 更新情報

2020年09月26日

下記部分を再度更新いたしました.

http://www.arsnote.com/arno/works/keiten02kiso1.html#division

分割   どのように分けるか

分割と言えば等分割を思い浮かべる場合もあるが,ここでは不等分割も含む.
「BWHは3分割のこと…」ぐらいの感覚でよい.どのように分けるか

植木算というのがある.マイナス1などと覚えるが,あまり趣味の良い問題ではない.五本の指の間は幾つあるか?正解は五つである.マイナス1が「間」の数などという考えは,環境に目を向けず,ひとりよがりに陥る.リンゴを丸く握るようにして指の間を数えれば,多角形の頂点と辺のように共に等しい数となる.親指の隣は小指なのだ.対象の周囲を見ないことは,美的にもマイナスである.芯と輪郭を混同している.二本足で立つ半割の植木など見たことがない.建築の梁柱(ラーメン)構造に庇を支える斗栱(ときょう)や片持ち梁(キャンティレバー)が加わるのは,柱に支えられた周囲の空間の存在を樹木の枝葉のようにとらえる自然な造形構成だ.図★

たとえば2分割を思い浮かべるとき、縦横3本の格子をイメージする場合は、輪郭を認識し、その間が4つの中心となる.縦横2本の格子の交点を思い浮かべれば、4つの交点が中心となる.パラドクスのようなこの不快感は、脳のパターン認識の弱点なのかもしれない.そこを見抜いたことを教われる植木算なら楽しい.実は、四角い輪郭も、丸いリンゴの輪郭同様に一つなのだ.四角は、ゴム輪を四点で広げた状態というわけだ.五点で広げれば五角形だ.私の視覚認識は、どうやら脳内の概念モデルに対応した危うい確信のようだ.

認識のための分割も,対象を物理的に断絶させるのではなく,対象全体を観察するための仮想的な概念だ.これを知らずして画面分割など考えられない.切るのではなくつなげるためのプロセス(方便)である.細胞膜や国境とて同じであろう.隔てるだけでなく,特定のものが行き交うゲートでもあるのだ.
posted by K10 at 02:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 更新情報

2020年09月19日

下記リンクの部分を下記のように更新いたしました.

http://www.arsnote.com/arno/works/keiten02kiso1.html#hyougentai
お騒がせします.更新は、しばらく続きます.形典の目次の表示も解りやすく変更中です.
■形典 ●形典の基礎概念/表現体

観ようとする対象を指す造語.


「表現体」とは,形態や形体を観る側が,何らかの表現として意識的に鑑賞し、解釈する場合の対象を指す造語です.

表現体とは,対象そのものと,連動して変化する表象を主観的に一体とみなした存在.


表現体の基底を成す自然形態が物質的にどのように形成されるかは,まだまだ明らかではない.しかし,その形成過程が解らずとも,人々は本能的に視野の中から形を把握し,シンメトリーなどの蓋然的な基準を踏まえて俊敏に記憶と照合・判別し,生存競争の只中を生き抜いてきた.学校では,形態の分類法を学ぶので,その差異を見分ける力は,体験以上のものとなっている.

もちろん,動物は,通常主観的に対象を表現体として見ている.対象が危険で恐ろしい存在か,捕食できる美味なる存在かなどを感情(本能や経験の記憶)を交えていつも見分けている.
たとえば,ライオンの画像やはく製は人を襲う存在ではないが,表現体としては恐怖の対象である.いかにも満腹そうな顔をしたライオンでも安心はできないが,赤ちゃんとなれば別である.
動物の表情やしぐさは,互いにリアルタイムな表現体そのものとして読み取られるので,強者のライオンといえども,抜き足,差し足,忍び足といった情報の隠蔽行動が常套手段となる.つまり,動物自身も他の動物にとってどの様な表現体であるのかを,本能的に認識しているようだ.

いのちは,こんな日常の食物連鎖から抜け出して,心のよりどころを探し出す時もある.すがすがしい空気,進化した美しい花々,甘い香り,心地の良い風音や鳥のさえずり,華麗なダンス.表現体は,不思議で楽しい芸術的な振る舞いも見せるのだ.彼らの澄んだ瞳.これはまさに不条理からの抜け道,大袈裟に言えば,次元を異にする,芸術情報によるワームホールなのかもしれない.


表現体の基底を成す自然形態が物質的にどのように形成されるかは,まだまだ明らかではない.しかし,その形成過程がわからずとも,人々は本能的に視野の中から形を把握し,シンメトリーなどの蓋然的な基準を踏まえて記憶との照合をしながら,個々の対象を判別し,認識し,生き抜いてきた.学校では,博物学的分類を学ぶので,その差異を見分ける力は,体験以上のものであるようだ.

表現体には,人為形態もあるわけだが,これには素材として命を絶たれた自然物が介在する場合が多い. その表現が物理・化学性に起因したものや,生命や生態に起因するもの等、博物学的形式に加え,いのちとこころの表現,ドラマチックな変容や,古来からの宗教観や普遍的な象徴性,哲学的な寓意,あるいは,何ものでもなく抽象化されたリズム感そのもの等々,多様な形式が形成され継承されている.

人為による表現体の形成プロセスを簡単に記すと以下のようになる.
外的対象→知覚した内的対象(知覚表象)→対象の構成・分類と解釈(記憶表象)→再構成されたイメージ(想像表象)→身体性あるいはその延長(道具,機械など)による概略の表現(素描,造形譜)→身体性あるいはその延長による具体物を使った実制作物→新たな外的対象としの表現体.






posted by K10 at 15:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 更新情報